ベビーベッドは赤ちゃんが最も長く過ごす場所なので、安全で快適なものを選びたいですよね。しかしベビーベッドにはたくさんの種類やサイズがあるため、どれを選ぶべきか悩んでしまいます。そこで本記事では、ベビーベッドの安全基準や選び方、注意点などについて解説!ぜひ参考にしてみてください。
ベビーベッドの安全基準とは?
国内で販売されているベビーベッドには、2つの安全基準マークの表示が義務付けられています。
安全基準①PSCマーク
PSCマークとは、生命または身体に対して危害を及ぼす恐れが多いとされる「特定製品」が、経済産業省の安全基準に合格していることを証明するマークです。ベビーベッドはこの「特定製品」にあたるので、PSCマークを取得しないと販売できません。
PSCマークを取得するためには、事業所の検査のほかに第三者機関による検査をクリアする必要があるのです。また、ベビーベッドの場合は手足を傷付けるささくれがないか、衝撃を加えても異常はないかなど、およそ20項目が設定されています。
安全基準②SGマーク
SGマークとは、製品安全協会が定めている安全基準に合格していることを示すマークです。表示や取扱説明書の内容が細かくチェックされるほか、強度や材料、構造なども入念に確認されます。また、SGマークがついているベビーベッドは、製品の欠陥によって事故が起こった場合の補償も行われているのです。
赤ちゃんは新生児のときは静かに寝ていますが、乳幼児になると寝返りを打ったり立ち上がったりと活発に動くようになります。この2つの安全基準マークがついているベビーベッドなら、安心して赤ちゃんを寝かせられますよ。
ベビーベッドのサイズ
ベビーベッドには大きくわけて2種類のサイズがあり、それぞれのサイズによってメリットや特徴が異なります。
レギュラーサイズ(70×120cm)
レギュラーサイズは、国内で販売されているベビーベッドの中で最も一般的なサイズです。内寸が横70×縦120cmとスペースが広く、赤ちゃんのお着替えやおむつ替えなどのお世話がしやすいのが特徴。サイズが大きいため使用できる期間も長く、新生児から2歳頃まで使えます。ただし、サイズが大きい分設置スペースが必要になるので、購入前に場所を確保できるか確認が必要です。
ミニサイズ(60×90cm)
ミニサイズのベビーベッドの内寸は、レギュラーサイズより一回り小さい横60×縦90cmです。コンパクトなので小回りや移動が楽に行えるうえ、狭いスペースにも問題なく置けます。広いスペースでゆったりお世話をしたいならレギュラーサイズを、省スペースで済ませたいのならミニサイズを使用するのがおすすめです。
ベビーベッドの種類
ここからは、ベビーベッドの種類とそれぞれの特徴について詳しく解説します。
ハイタイプベビーベッド
ハイタイプベビーベッドは、床板の位置が高めに作られているのが特徴です。床板の位置が低いと、赤ちゃんを抱き上げたりおむつ変えをしたりするときに上体をかがめなくてはいけません。しかし、ハイタイプベビーベッドなら無理のない姿勢で乳幼児のお世話ができるので、腰の負担を和らげられます。
ハイポジションベビーベッド
ハイポジションベビーベッドは、ハイタイプよりもさらに床板の位置が高く設計されたものです。ハイタイプの床板は約50〜60cmですが、ハイポジションは最大75cmまで床板を上げられます。身長が高いパパやママでもかがまずに乳幼児のお世話ができ、腰の負担を和らげられるでしょう。
赤ちゃんを寝かせる位置が高いため、ベッドを覗き込まなくても赤ちゃんの様子が確認しやすいのも魅力です。また、床板の位置が高いのでペットやほかの兄弟の手が届きにくく、いたずらを防止できます。床から高さがあるため、ホコリやダニなどから赤ちゃんを遠ざけられるのも魅力です。
折りたたみベビーベッド
折りたたみベビーベッドは、コンパクトに折りたためるタイプです。小さく折りたためるため狭いスペースに収納でき、設置場所を取りません。また、実家への里帰り中にも重宝するでしょう。
サークル兼用ベビーベッド
ベビーベッドを長期間使いたいのなら、サークル兼用になっているものがおすすめです。ベビーベッドの柵となっている部分を取り外すことで、ベビーサークルとして使用できるようになっています。2つの方法で有効活用できるので、経済的なベビー用品を探している人におすすめです。
持ち運べるベビーベッド
一定の場所に固定するベッドだけでなく、持ち運べるタイプのベビーベッドもあります。大きさはコンパクトで軽量に作られていて簡単に持ち運べるため、室内での移動や実家に帰るときなどに便利です。また、旅行のときに持ち運べるベビーベッドを持って行けば、乳幼児の居場所が確保できます。
ベビーベッドを選ぶときのポイント
あなたに合ったベビーベッドを選ぶためには、安全基準以外にもさまざまなポイントを意識しなくてはいけません。ここからは、ベビーベッドの種類を選ぶときに押さえておきたいポイントをご紹介します。自分に合ったベビーベッドの選び方がわからず悩んでいる方は、安全基準マークと合わせて以下の3点を参考にしてみてください。
サイズで選ぶ
ベビーベッドを選ぶときは、商品のサイズをチェックしましょう。設置スペースがしっかりと確保できて長くベビーベッドを使いたい場合は、70×120cmのレギュラーサイズがおすすめです。
狭いスペースにも設置できるベッドが欲しいのなら、ミニサイズのベビーベッドを選びましょう。また、ベビーベッドのサイズによって中に敷くお布団の大きさも変わります。ベビー用品を購入する際は、ベッドとお布団のサイズをしっかりと確認してください。
機能性をチェックする
欲しい機能があるかどうかに合わせて、ベビーベッドの種類を選ぶのもおすすめです。例えば実家や旅行先でもベッドを使いたいのなら、折りたためるタイプや持ち運びできるベビーベッドを選びましょう。ハイハイやあんよをする赤ちゃんにも対応できるものが欲しいなら、サークル兼用タイプを使ってみてください。
そのほか、ベッドの下に収納棚がついているものやキャスター付きのものなど、さまざまな種類があります。あなたのライフスタイルに合った機能があるかチェックして、ベビーベッドを選んでくださいね。
いつまでベッドを使うかで選ぶ
ベビーベッドの種類を決めるときは、いつからいつまでベッドを使うのかも考えましょう。2歳頃まで使えるベビーベッドもあれば、生後半年頃までしか対応していないタイプもあります。ベビーベッドの種類によって使用期間が異なるので、あらかじめ検討しておきましょう。
ベビーベッドを使うときの注意点
安全基準を満たしているベビーベッドを使っていても、使い方が間違っていると事故につながる恐れがあります。ここでは、ベビーベッドを使うときの注意点を詳しく解説!安心してベビーベッドを利用するためにも、しっかり目を通しておいてください。
お世話用の扉はお世話をするとき以外閉める
ベビーベッドのお世話用の扉は、赤ちゃんのお世話をするとき以外は必ず閉めてください。万が一扉を閉めずに放置してしまうと、赤ちゃんが転落する恐れがあります。扉を閉めるたびに手で引っ張るなどして、ロックがかかっていることをしっかり確認しましょう。
子供の成長に合わせて床板の高さを変える
子どもの成長に合わせて、ベビーベッドの床板の位置を変えるのも大切です。床板の位置を高いままにしておくと、赤ちゃんが柵を乗り越えて転落してしまう恐れがあります。赤ちゃんがつかまり立ちを始めそうになったら、床板を低くして事故を未然に防ぎましょう。
取扱説明書の注意事項を必ず守る
ベビーベッドを使うときは、取扱説明書に書かれている注意事項を必ず守ってください。取扱説明書には、赤ちゃんの安全を守るために必要なことが書かれています。注意事項を守らずにベビー用品を使った場合、思わぬトラブルが起こる可能性が。しっかりと取扱説明書の注意事項に目を通してから、ベビーベッドを使うようにしましょう。
安全基準を満たしたベビーベッドを使いましょう!
赤ちゃんとママが安心して過ごすためには、安全基準を満たしているベビーベッドを選ぶことが大切です。また、ベビーベッドにはさまざまな種類・サイズがあるため、あなたに合った用品を探してみてください。
ただし、安全基準をクリアしているベッドを選んでいても、使い方が間違っていると思わぬ事故につながる恐れがあります。今回紹介したベビーベッドの安全基準や選び方、注意点などを参考にして、赤ちゃんが安全に過ごせる商品を使いましょう。