「怒らない子育てを実践したいけれど、なかなかうまくいかない…」と悩んでいませんか?そこで本記事では、怒らない子育てを実践するコツを紹介します。子どもを怒ってしまう原因や、怒らない子育てのメリットも解説するので、参考にしてみてください。
怒らない子育てのメリット
怒らない子育てには、実際にどのようなメリットがあるのでしょうか?まずは、怒らない子育てで得られるメリットについて解説します。怒らない子育てには、子どもだけでなくパパやママにも嬉しい効果があるとされています。怒らない子育てを実践しようか悩んでいるのなら、ぜひ目を通してみてください。
子どもが自分を表現しやすくなる
子どもは怒られすぎて育つと、親や周りの意見ばかりを気にする性格になる傾向にあります。何をするときも「親に怒られないか」「周りにどう思われるか」を気にしてしまい、自分の意見を言えなくなってしまうのです。
怒らない子育てを実践すれば子どもにストレスがかからず、自分の考えや意見を素直に言える性格になるでしょう。何事にも前向きにチャレンジする、好奇心旺盛な子どもになる傾向にあるともいわれていますよ。
また、ストレスが少ない環境で育った子どもは、感情のコントロールが上手くなります。そのため周りとのコミュニケーションが円滑に取れるようになり、良好な人間関係が構築しやすくなるのも、怒らない子育てのメリットです。
親の心が軽くなる
つい感情的になって子どもを怒ってしまい、あとになって「どうして怒ってしまったんだろう」と後悔した経験はありませんか?怒らない子育てを実践すれば、このような罪悪感や後悔を感じることが少なくなり、心が軽くなります。怒らない子育ては、パパやママの精神的な負担を軽減するのにも役立つのです。
子どもを怒ってしまう原因とは?
怒らない子育てを実践するには、なぜ子どもを怒ってしまうのか理由を知ることが大切です。ここからは、子どもを怒ってしまう原因を解説します。イライラする原因を理解すれば、感情をコントロールする方法がわかってくるでしょう。
原因①子どものできていない部分に目が向いてしまう
「子どもが友達と仲良くできない」「自分で片付けができない」など、悪いところばかりに注目してしまっていませんか?悪いところ、できていない部分ばかりに注目していると、どうしてもイライラしてしまうものです。周りの子どもや兄弟と比べてしまい、更にできていない部分が目立ってイライラすることもあるでしょう。
原因②子どもが思った通りに行動してくれない
子どもへの期待が裏切られてしまうと、失望が怒りやイライラに変わってしまうといわれています。たとえば、おもちゃを片付けてほしいのにいつまでも遊んでいたり、早く寝てほしいのになかなか寝てくれなかったりなどです。
親が自分の子どもに対して「こうしてほしい」「あんなふうに行動してほしい」と期待するのは、自然なことです。しかし、子どもは自分の意思を持って行動している一人の人間のため、必ず親の考えている通りに動いてくれるとは限りません。言った通りに動いてくれない、期待通りにならないことを気にしすぎると、どんどんイライラして子どもを怒ってしまうのです。
原因③大人も感情を上手くコントロールできない
子育ては、計画通りに予定が進められないことの連続です。子どものためにやっていることなのに嫌がられたり、子どもがぐずって用事が終わらなかったりします。
これまでは難なくこなせていた家事や買い物なども、子育て中はスムーズにいかないことが増えてしまいます。「〇〇をしなきゃ」「家事を終わらせないと」といった焦りから感情がコントロールできなくなり、子どもにイライラしてしまうのです。
また、子育て中はどうしても子どものお世話に手がかかるため、自由な時間がなくなってしまいます。息抜きをする暇がなく疲れが溜まり、小さなことでも子どもへのイライラが抑えられなくなっている可能性もあるでしょう。
怒らない子育てを実践するコツ
「実際に怒らない子育てをやってみたけれど、感情をコントロールするのが大変…」という悩みを抱えていませんか?そこでここからは、怒らない子育てを実践するコツについて詳しく解説します。小さな工夫で感情がコントロールできるようになるため、ぜひ参考にしてみてください。
子どもの良いところを見る
子どもが取った行動の中で、良いところや褒める部分がないか探してみましょう。実は人には、良いところよりもできていない部分に意識が向いてしまう特徴があるといわれています。そのため、子どもの欠点やマイナス面に注目してしまうのは自然なことです。できていないところと同じくらい、子どもの長所や良いところに目を向けてあげれば、イライラすることも減っていくでしょう。
子どもの長所や良いところを見つけたら、しっかり褒めてあげることも大切です。褒めることは子どもにとって嬉しい体験になるため、自信ややる気につながります。「ご飯を残さず食べられてえらいね」「お片付けを手伝ってくれてありがとう」など、具体的に褒めるのがおすすめです。
「時間がかかって当たり前」と考える
子どもは大人とは違い、一つのことをやるのに時間がかかるものです。子どもがぐずったり機嫌が悪かったりすると、更に時間がかかって予定が押してしまうこともあるでしょう。
最初から「短い時間でできるはず」と子どもに期待しすぎるのではなく「時間がかかるのが当然」という考え方に切り替えてみましょう。時間がかかることを理解して、スケジュールに余裕を持たせることも必要です。
事前に子どもと気をつけることを共有しておく
あらかじめ子どもの行動を予想して「〇〇はしちゃダメだよ」「こうやって過ごそうね」と言い聞かせておくのもおすすめです。こうすることで、怒らなくても少しの注意で子どもにやってはいけないことを教えられるでしょう。
自分自身が怒るパターンを把握する
自分がどんなことにイライラするのか、どんなときに怒ってしまうのかが分かっていれば、イライラに対応できるようになります。イライラしたことや子どもの行動などの記録をつけて、怒りのパターンを把握しておきましょう。
自分の時間を作って気持ちに余裕を持つ
怒らない子育てを実践するには、大人が日々協力して、お互いが自由に過ごせる時間を作る工夫が必要です。好きなことができる時間がないと、どんどん気持ちに余裕がなくなりイライラしがちになってしまいます。
子どもが起きる前や寝たあとなどに、心から楽しめることを行う時間を設けてみるのがおすすめです。こうすることでストレスが解消され、余裕を持って子どもと向き合えるようになるでしょう。
怒らない子育てを実践するには、感情のコントロールが大切
怒らない子育てには、パパやママの心が軽くなったり子どもが自己表現しやすくなったりと、さまざまなメリットがあります。なぜ子どもに怒ってしまうのか、イライラの原因が分かれば感情がコントロールしやすくなるでしょう。今回紹介したイライラの原因や感情を抑える方法などを参考にして、怒らない子育てを実践してみてください。