ベビーカーはいつまで対面で、いつから前向きに切り替えるのでしょうか?そろそろ切り替えてもいいかな?と考えているママやパパに向けて、前向きベビーカーに切り替える目安の時期とその理由を解説します。おすすめの前向きベビーカーも紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
ベビーカーの種類と特徴
ベビーカーは、特徴に合わせて「A型」「B型」と区分わけされています。これは日本独自の「SG基準」という安全基準によって定義されたものです。
海外でもきちんと安全基準が設定されており、EU加盟国では『EN』、アメリカでは『ASTM規格』があります。
A型ベビーカー
SG基準では、生後1ヶ月もしくは生後4ヶ月から使用できるベビーカーを「A型」と定義しています。また、適用月齢によって、リクライニング角度にも細かい基準があり、適用月齢が生後1ヶ月の場合のリクライニング角度は150度以上、生後4ヶ月の場合は130度以上になります。
このようなリクライニング機能が充実しているのは、寝かせた状態で乗せることを想定しているためです。それ以外にも対面式で赤ちゃんの様子がすぐに確認できるのも特徴のひとつとなっています。
B型ベビーカー
一人でお座りできる生後7ヶ月頃を適用月齢としたベビーカーを「B型」と定義しています。リクライニング角度は100度以上に設定されており、A型と比べると浅いのも特徴です。これは、座った状態での使用が想定されているためで、ここがA型と大きく異なる部分です。
また、B型ベビーカーは「背面式」を採用しているものが多いのも特徴です。
AB型ベビーカー
SG基準による区分はありませんが、A型とB型の機能をあわせ持ったベビーカーを、一般的に「AB型」と呼びます。適応月齢も生後1ヶ月から3歳頃(体重15㎏)までとなっており、成長に合わせて対面と背面に切り替えられる両対面式ベビーカーが多いのも特徴です。しかし、AB型は対象月齢を基準としている場合が多いため、背面式のみのベビーカーもあります。
前向きベビーカーへの切り替えは必要?目安時期はいつ頃?
ここからは、ベビーカーを前向きに切り替える目安時期について解説します。前向きベビーカーのメリット・デメリットを踏まえたうえで紹介するので、参考にしてみてください。
そもそも切り替えって必要なの?
対面式ベビーカーを使う大きなメリットは「安心感」です。赤ちゃんの様子が常に確認でき、赤ちゃんからもパパやママの顔が見えることでお互いに安心感が生まれます。もちろん月齢に関わらず対面で押すことは、安心かつ安全なので対面式を使い続けても問題ありません。しかし、成長に合わせて「前向きベビーカー」へ切り替えることで生まれるメリットもあるのです。
前向きベビーカーへ切り替えるきっかけ
前向きベビーカーにすると赤ちゃんが外の景色を見られるため、快適に機嫌よく散歩やお出かけを楽しめます。また、お座りのできる赤ちゃんは対面だと足がぶつかってベビーカーが押しにくくなる場合があるので、前向きに切り替えるきっかけのタイミングとなるのです。
切り替えの目安時期は?
いつからベビーカーを前向きに切り替えるかは、明確な決まりがありません。よって、赤ちゃんの成長や生活スタイルに合わせて、いつからでも切り替えてよいことになります。
では、実際に前向きに切り替えることが多い月齢とタイミングはいつなのでしょうか?いくつか紹介するので、参考にしてみてください。
首がすわって周りの景色に興味を持ちだす、生後3~4ヶ月頃
一つ目のタイミングは、生後3~4ヶ月の首がすわる頃です。この時期の赤ちゃんは、キョロキョロと周りの景色に興味を持ち始めます。このタイミングで前向きベビーカーに切り替えてあげると、散歩やお出かけが楽しいと感じてくれるでしょう。
腰がすわり一人でお座りができる、生後6~7ヶ月頃
二つ目のタイミングは、生後6~7ヶ月頃です。この時期は腰がすわり、一人でお座りが上手にできる子も増えてきます。そして、さまざまなものに興味を持ち始める時期ですので、前向きに座ることで視界が開けて、より周囲の景色や音が、刺激的で楽しいものになります。
新生児期が過ぎたらすぐに使う場合も
ベビーカーの安全基準には、対面と前向きの切り替えの基準はありません。ベビーカーの安全基準を満たして適用月齢に合ったものであれば、いつからでも前向きで使用していいのです。兄弟がいる家庭では、第二子以降は生後1ヶ月を過ぎたらすぐに前向きで使用することもあります。
前向きベビーカーにいつから乗れるか迷ったら確認しよう!
前向きベビーカーにいつから切り替えたらいいか迷った際は、以下の点をチェックしてみましょう。前向きベビーカーに乗るのを嫌がったときの対処方法も、あわせて紹介します。
対象商品の対象月齢をチェック!
大切な赤ちゃんを安全に乗せるため、使用しているものと購入を検討しているベビーカーの適用月齢を必ず確認しましょう。「SG基準」や「EN」などの安全基準を満たしているかも一緒に確認すると、より安心です。
前向きベビーカーに乗るのを嫌がったらどうしたらいい?
前向きベビーカーは移動中は押している人の顔が見られないため、途中で機嫌が悪くなってもすぐに顔を見せてあやすことができません。そんなときは、赤ちゃんを抱っこするなどして気分を落ち着かせてあげましょう。
嫌がる赤ちゃんを無理に乗せると、ベビーカーが嫌な乗り物という認識になってしまう恐れがあります。押しながら後ろから赤ちゃんに声をかけたり、好きなおもちゃをベビーカーに付けてあげたりなど、快適な空間を作るのも効果的です。
前向きベビーカーを選ぶときのポイント
ここからは、前向きベビーカーを選ぶときのポイントをいくつか紹介します。ポイントを押さえれば、より理想の前向きベビーカーと出会えるでしょう。
走行中、赤ちゃんが快適に過ごせるか
まだ歩くことのできない赤ちゃんや長時間歩けない子どもは、必然的にベビーカーに座る時間が長くなります。
前向きベビーカーには月齢の高い子どもが乗ることも多く、ベビーカーに乗っているときにガタガタと揺れたり、シートクッションが固かったりすると快適に過ごせず、グズりの原因となってしまいます。
赤ちゃんが快適に機嫌よく過ごしていると、それだけでベビーカーを押しているパパやママの負担も軽減されるでしょう。
ベビーカーの連続使用時間目安はSG基準で下記と定められています。使用の状況によっても異なりますが、長時間の使用には注意してください。
ベビーカーの連続使用時間目安
- 背もたれを倒した状態で使用する場合:2時間以上連続して使用しない
- 生後7ヶ月以上の子どもが使用する場合:1時間以上連続して使用しない
押し心地はどうか
押し心地は、選定基準のなかでも大切なポイントの一つです。ベビーカーの押し心地が悪いと、想像以上のストレスになってしまいます。
特に前向きベビーカーは視界が開けているため、赤ちゃんが興味のあるものに手を伸ばしてしまう場面もありますよね。狭く混雑した道や商品が陳列されている店などでも立ち止まらないよう、少しの力で前後左右スムーズに動かせるベビーカーであれば快適にお出かけを楽しめます。
コンパクトに収納できて持ち運びやすいか
前向きベビーカーを選ぶ際には、コンパクトに折りたためて片手で持ち運びやすいものをおすすめします。例えば、前向きを採用している商品が多いB型ベビーカーを選ぶ場合、適用月齢となる7ヶ月以降の赤ちゃんを抱っこしながら、一人で折り畳んでいないベビーカーを片手で持ち運ぶのはとても大変です。階段や電車など、ベビーカーの折りたたみ作業が多い生活スタイルであれば、その点も考慮して選ぶといいでしょう。
収納力はあるか
赤ちゃんとのお出かけには、おむつや着替え、おもちゃ、ミルクや離乳食など、お世話用品だけで大荷物になりがちです。ベビーカーに収納があると手荷物だけでなく、ブランケットやレインカバーなども仕舞っておけます。
また、ハンドルの持ち手から取りやすい位置にドリンクホルダーや小物入れがあるベビーカーだと、前向きベビーカーを押しながらでも小物類の出し入れができるため、さらに便利でしょう。
ホロの大きさはどうか
前向きに座った赤ちゃんは、日差しを直に浴びてしまいます。その際に活躍するのが、ホロと呼ばれる日よけです。大きいホロは日よけ効果も高く、日光や紫外線から赤ちゃんを守ってくれます。
紫外線をカットしたり一部がメッシュ素材で赤ちゃんの様子が確認できたりと、ホロにもさまざまなタイプがあります。また、暗い方が眠りやすい赤ちゃんにとってもホロの大きさ選びは重要です。前向きベビーカーを選ぶ際には、ホロの大きさを確認しておきましょう。
おすすめの前向きベビーカー4選
ここからは、おすすめの前向きベビーカーを4つ紹介します。選ぶ際のポイントを踏まえ、自身に合った商品を見つける参考にしてみてください。
迷ったらこれ!「スマバギ 4WD Signature(シグネチャー)」
こちらのベビーカーは、前向き以外にも対面式の使用が可能な両対面式になります。独自のシートサスペンションが搭載されているため、走行中の揺れが軽減されます。赤ちゃんの乗り心地はもちろん、押し心地もいいのが特徴です。
対面と背面の切り替えは、手元のハンドルで簡単に行えます。そのため、前向きのまま散歩中に寝てしまっても、すぐに対面に切り替えられて安心です。
joie(ジョイー)ベビーカー| スマバギ 4WD Signature(シグネチャー)
ドリフト機能搭載!「エアドリフト フレックス Signature(シグネチャー)」
こちらのベビーカーはドリフト機能が搭載されているため、不安定な道でも前後左右にスムーズに移動が可能です。ホロの部分には赤ちゃんの様子が見えるメッシュ素材の窓と、SPF50+の紫外線カット機能がついています。
コンパクトに収納できて重量は約4.9kgのため、軽量なのも特徴です。一人でも折りたためて、持ち運びやすいベビーカーになっています。
joie(ジョイー)ベビーカー| エアドリフト フレックス Signature(シグネチャー)
生後1ヶ月から使える3輪ベビーカー「 Litetrax Air(ライトトラックス エア)」
こちらのベビーカーは前輪にダブルタイヤを搭載しているため、段差を乗り越えるために後輪を持ち上げた際にもぐらつきにくく安全です。また、前輪にサスペンションを搭載した360度回転可能なタイヤを採用しているため、振動が軽減されて赤ちゃんに快適な乗り心地を提供してくれます。さらに、小回りも効くのでスムーズに進めるのも魅力です。
joie(ジョイー)ベビーカー| Litetrax Air(ライトトラックス エア)
3輪と4輪のいいとこどり! 「Litetrax4(ライトトラックス4)」
こちらのベビーカーは、3輪の小回りのしやすさと4輪の安定性を兼ね備えたモデルです。2ステップで簡単に折りたためるので、赤ちゃんを抱っこしながらでもキャリーバックのように引っ張って簡単に持ち運べます。
シート下には大容量の収納があり、さらに手元ハンドル部分にもドリンクホルダーと小物入れがついています。適用月齢も1ヶ月から36ヶ月までと、長期間の使用が可能です。
joie(ジョイー)ベビーカー| Litetrax4(ライトトラックス4)
前向きベビーカーへいつから切り替えるかは、赤ちゃんの成長と用途に合わせよう!
前向きベビーカーへいつから切り替えるかは、明確な時期の決まりはありません。いつから切り替えるのが良いかは赤ちゃんの成長やライフスタイルに合わせて判断しましょう。また、実際に選ぶ際にはデザインだけでなく、機能や重量、実際の押し心地なども考慮するのもおすすめです。赤ちゃんにとっても快適な乗り心地になるよう、選ぶときのポイントをしっかり押さえてあげましょう。