初めて保育園を利用する場合、いつから何を準備すればよいのかわからない方もいるでしょう。保育園で必要なものは、子どもの年齢や利用する園の方針などによって異なります。そこで本記事では、一般的な入園準備リストを解説します。年齢別にご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
保育園の入園準備はいつから始める?
保育園の入園準備は、入園が決まってから取り掛かることをおすすめします。1月末から2月初旬にかけて保育園の入園内定が通知され、その後の説明会で「入園までに準備する持ち物リスト」が配られます。
入園に必要なものは各保育園によって異なり、中には手作りが指定されているものもあるため、そこから持ち物の準備を始める方法が確実でしょう。入園説明会ではグッズの見本を見せてもらえたり、質問に答えてもらえたりするので、分からないことがあっても安心です。
保育園の入園準備で必要なものリスト
保育園の入園準備に必要なグッズは、お子様の年齢によって異なります。年齢ごとに必要なものだけでなく、全年齢で必要なものもあるため、事前にリストをチェックしておくとよいでしょう。
ここでは、あくまで一般的に必要なものをご紹介します。
全年齢で必要なもの
全年齢で必要なものリスト
- タオル
- 着替え・肌着
- ビニール袋
- 巾着袋
- 昼寝用の寝具
- 雨具
- 水着セット
タオル
タオルは、お子様の年齢を問わず用意しておくべきグッズです。多くの保育園ではタオルをフックにかけて使うため、ループ付きのタオルを準備しておきましょう。子どものお気に入りのタオルを使用し、ループ付きタオルを手作りするのもおすすめです。
保育園によってはタオルの形状に指定がある場合もあります。また、最近では、タオルではなくペーパータオルを用意している保育園もあるため、準備リストを確認しておいてください。
着替え・肌着
保育園に入園する前に、着替えと肌着を数枚準備しておきましょう。保育園でご飯を食べたり遊んだりしたときにどうしても服が汚れてしまうため、こまめな着替えが必要になります。洗い替えを含めて、上下の着替えを2〜4着ほど保育園に預けておきましょう。
また、保育園では子どもの怪我を防ぐために、装飾が多い洋服やスカート、フードが付いた服などが禁止されていることがあります。事前に服装の指定をチェックしてから、準備を進めましょう。
ビニール袋
ビニール袋は、洗濯物や使用済みおむつ、ゴミなどを入れる際に必要になります。持参できるビニール袋の形状やタイプ、サイズなどが決まっていることもあるため、保育園に確認してから準備を進めましょう。
また、おむつを入れる袋には、専用の消臭袋を選ぶことで気になるにおいを抑えられます。
巾着袋
巾着袋は、着替えやコップなどを入れる際に必要なため、何枚か準備しておきましょう。手作りするよう指定があったり、サイズが決まっていたりすることもあるため、事前に確認することをおすすめします。
昼寝用の寝具
保育園によっては、昼寝をするときのタオルケットやシーツ、布団カバーなどが必要になることもあります。布団セットが入れられるバッグなども準備しておくとよいでしょう。小さい子どもはおねしょをすることもあるため、予備の寝具を用意しておくと安心です。
雨具
雨具は保育園への送り迎えや、保育園で行われる遠足の際に使用します。雨の日のために、レインコートや長靴、傘などの雨具も準備しておきましょう。
保育園から指定がある場合もあるため、確認しながら雨具を探してみてください。
水着セット
保育園では7〜9月の間、プール遊びが行われます。毎日プールに入るところもあるため、事前に水着を準備しておきましょう。水着以外にも、プールバッグや帽子、バスタオルなども必要です。
また、男の子の水着のウエストがゴム指定だったり、女の子はワンピースタイプの水着が指定されていたりと、保育園によってルールが異なります。水遊び用のおむつが必要になることもあるため、確認しながら持ち物を用意しましょう。
0〜1歳で必要なもの
0〜1歳で必要なものリスト
- おしり拭き
- 哺乳瓶
- 粉ミルクや母乳パック
- おむつ
おしり拭き
おしり拭きを用意してくれる保育園もありますが、保護者が準備しなくてはいけない場合もあります。おしり拭きは大量に消費するもののため、いくつかストックしておくと安心です。
哺乳瓶
保育園によっては、哺乳瓶を持参するよう求められることもあります。母乳を飲ませている場合は、哺乳瓶からミルクを飲む練習をさせておくとよいでしょう。
粉ミルクや母乳パック
まだミルクを飲んでいる月齢の赤ちゃんを預ける場合は、粉ミルクや母乳パックの準備が必要です。粉ミルクの持ち込みが必要なことが多いですが、保育園によっては園の粉ミルクを使用してくれることもあるため、確認しておきましょう。
基本的に保育園では粉ミルクを飲ませますが、母乳パックを預けられる保育園もあります。赤ちゃんが母乳しか飲めない場合や母乳を与え続けたい場合は、母乳をパックに入れて冷凍したものを持ち込みます。母乳を衛生的に保てるよう、密封しやすい形のものや減菌済みのパックを選ぶとよいでしょう。
おむつ
トイレトレーニングが始まっていない0〜1歳の場合、おむつの準備が必要です。保育園に10〜15枚ほど預けておき、減った分だけその都度補充する形がほとんどです。
おむつには名前を書いておかなくてはいけないため、入園前に準備を進めておきましょう。
2歳で必要なもの
2歳で必要なものリスト
- 歯磨きセット
- 食事用エプロン
- 食器
- おむつやトレーニングパンツ
歯磨きセット
2歳になると、子どもは自分で歯磨きをすることになります。歯ブラシとコップを準備して、他の子のグッズと混ざらないよう名前を書いておきましょう。水性ペンや油性ペンだと名前が落ちてしまうため、防水シールを使うのがおすすめです。
食事用エプロン
2歳になるとスプーンやフォークを使ってご飯を食べるようになるため、食事用のエプロンを準備しておきましょう。お昼ご飯時とおやつ時にエプロンを使うので、1日に2枚のエプロンが必要になります。洗い替えもあるため、最低でも4枚は準備しておくことをおすすめします。保育園によっては素材の指定や、手作りを推奨しているところもあります。
食器
スプーンやフォークなどの食器も、入園前に準備しておきましょう。お箸を使うトレーニングをしてくれる保育園もあるため、スプーンやフォークと一緒に購入しておいてください。
おむつやトレーニングパンツ
2歳半くらいになると、保育園でトイレトレーニングが始まります。「最初はおむつから始めましょう」とお願いされることもあれば「最初からパンツにします」と指定されることもあったりと、保育園によって方針は違います。保育園の持ち物リストなどをしっかり確認して、必要なものを準備しましょう。
3歳で必要なもの
3歳で必要なものリスト
- お散歩用のコート
- 水筒
- 上靴
- 子どものリュックサック
お散歩用のコート
3歳になると、保育園の外へのお散歩が始まります。子どもが動きやすいよう、薄手でフードがついていないものを探しましょう。また、暖かい真冬用のコートも準備しておく必要があります。
水筒
3歳になると活発に動くことが増えて外で遊ぶ機会も多くなるため、すぐに水分補給ができるような水筒が必要になります。3歳だと、水筒からコップに水を注ぐのに手間取ってしまう可能性があるため、ストロータイプの水筒がおすすめです。
上靴
保育園内で動く機会が多くなる3歳からは、上靴が必要になります。上靴のサイズが合っていないと、子どもが転んだり変な歩き方の癖がついてしまったりするため、ピッタリのサイズのものを選びましょう。
入園前に子どもと上靴を探しに行き、子どもが気に入ったものを購入すれば、保育園でも喜んで上靴を履いてくれますよ。
ただし、保育園によっては靴や靴下を履かずに裸足で過ごす「裸足保育」を実施している場合があります。裸足保育の場合は上靴を準備する必要がないため、保育園の準備リストを確認しておきましょう。
子どものリュックサック
保育園の外での遊びや、散歩や遠足用に、子どものリュックサックも準備しておきましょう。水筒やハンカチなど、必要なものが入るサイズのリュックサックを選んでください。
保育園の入園前に準備しておくと便利なもの
ここからは、保育園の入園前に準備しておきたいグッズをご紹介します。保育園の入園準備や登園が便利になる必須アイテムを解説しますので、ぜひチェックしてみてください。
通園バッグ
0〜1歳はまだ子どもが荷物を持てないため、パパやママが代わりに持ち物を運ぶことになります。着替えやビニール袋、おむつなど持参する荷物が多いため、軽量かつ大きめの通園バッグを準備するとよいでしょう。年齢が上がれば子どもが持てる荷物の量も増えていくので、それに合わせてバッグの大きさを変えるのもおすすめです。
名前スタンプ・シール
保育園で使用するおむつや着替えなどは、紛失や取り間違いを防ぐために名前を書かなくてはいけません。一つひとつの持ち物全てに名前を書くのは、かなり骨の折れる作業になります。
そんなときに便利なのが、名前スタンプやシールです。誤字脱字を防げるだけでなく、記名にかかる時間が短くなります。入園前の準備が楽になるアイテムのため、ぜひ用意しておきましょう。
保育園入園初日までにやるべきこと
保育園へ入園すると、これまでとは大きく生活リズムが変わります。パパやママ、子どもが早く保育園での生活に慣れるためにも、入園前から準備をしておきましょう。
保育園まで一緒に散歩してみる
子どもとのお散歩がてら、保育園まで一緒に行く練習をしてみてはいかがでしょうか。入園前に道に慣れておけば保育園への抵抗がなくなりますし、不安な気持ちも軽くなるでしょう。
晴れの日だけでなく雨の日にも保育園に行ってみて登園までの時間を確認しておくと、なおよいですよ。
子どもと離れる練習をする
保育園への預け始めはどうしても子どもが泣いてしまい、離れるのに抵抗を感じるパパやママもいます。子どもと離れられるか心配な方は、入園する前にトレーニングをしておくとよいでしょう。短時間の預かり保育を利用したり、祖父母の家に預けたりして、子どもと離れる時間を作ってみてください。
早起きの練習をする
保育園に入園すると、子どもを朝早く起こして登園準備をしなくてはいけません。パパやママも仕事に行く準備があるため、朝はかなりバタバタになるでしょう。余裕を持って毎日の準備ができるように、親子で早寝早起きの練習をしておくとよいですよ。
必要なものリストを参考に、保育園の入園準備を進めましょう
保育園に入園する際は、年齢別にさまざまな持ち物を準備しなくてはいけません。園によって決まりがあったり、手作りを指定されたりすることもあるため、入園前に何が必要かしっかり確認しておきましょう。
また、荷物の準備と合わせて、子どもと保育園までの道を散歩したり早起きの練習をしたりといった準備も必要です。